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2016年06月18日
アレルギーマーチ を抑えよう

*****アレルギーマーチってなに?*****

乳児期に食物アレルギーが原因でアトピー性皮膚炎になり、幼児期になると、かぜの後にゼイゼイするようになり、その後、ハウスダストなどによる小児喘息を起こし、学童期にはアレルギー性鼻炎の発症といったアレルギーの連鎖現象が年齢と共に同じ人に次々と発症し、まるでマーチ(行進)しているかのように変化していくことからアレルギーマーチと名づけられました。

からだには免疫システムがあり、病原体などからからだを守る機能が備わっています。アレルギーとは無害な物質に対しても過剰な攻撃(IgE抗体などを産生)をしてしまうことでおこります。 ある1つのアレルギー物質に対してIgE抗体を作ってしまうと次々とほかの物質に対してもIgEを産生しやすくなってしまいます。

また、成長するにつれてアレルギーを発症する臓器が、消化管、皮膚⇒気管⇒鼻粘膜、眼の結膜と移動します。これが、次から次へとアレルギー疾患が発症(アレルギーマーチ)する仕組みです。

*****アレルギーマーチの対策は?*****

赤ちゃんの口周囲の皮膚荒れ、皮膚バリア低下部位より、食物がアレルギー物質と認識(アレルギー感作)されて食物アレルギー/アトピー性皮膚炎を発症すると考えられています。

アレルギーマーチの対策としてできることは、除去療法・生活環境改善・薬物療法の3つです。

・除去療法:アレルギーの原因となっている食物、物質を除去する。

・生活環境改善:こまめに掃除をしてダニやハウスダスト等を減少させる。

・薬物療法:保湿剤等による皮膚バリアー保持。

抗アレルギー薬にてアレルギー炎症をおさえる。

上記対策にて、アレルギーマーチの上流(食物アレルギー/アトピー性皮膚炎)を止めれば、下流(ぜんそく、アレルギー性鼻炎)の発症予防ができることになります。

もしもお子さんがアレルギーマーチを発症してしまったら、これらの対策を行いましょう。

文責 岩崎 靖樹

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