- 2014年11月10日
- COPD(シーオーピーディー)ってなに?
COPD(慢性閉塞性肺疾患)は従来、慢性気管支炎、肺気腫と呼ばれていた病気の総称です。40歳以上の日本人のうち約10人に1人がCOPDの疑いありとも報告される身近な病気です。原因は、タバコの煙を主とした有害物質を吸入することで肺の気道や肺胞に炎症が生じ、せき、たん、息切れなどの症状から始まります。放置すると徐々に悪化し、ちょっとした動作でも息切れを起こすようになり、時に命までもおびやかします。
壊れた肺は完全に元の状態にもどることはありません。しかし、禁煙、薬物療法、運動療法、食事療法にて病気の進行を抑え、症状を改善することができます。そのためには早期の診断治療が何より大切です。なかでも治療の基本は禁煙であり、COPDの進行を抑えるためには、禁煙は早ければ早いほど効果的です。親からもらった肺を壊さないように一生涯、上手に使っていきたいものです。
「息切れは年齢のせい」、「せき、たんはいつものことだから」と思っていませんか。ありふれた症状の中にCOPDがひそんでいます。気になる方は早めに医師に相談しましょう。